Last Updated on 2018年12月17日 by Jo
友達の家にあったので、あまり自分じゃセレクトしなさそうな本を借りてきました。2017年に出ているので今さら…とは思いましたが、時代の最先端を行く人の考えがどういうものか知りたかったので、読んでみました。
「多動力」とは何か
まずはじめに「多動力」とは何か。それは、いくつもの異なることを同時にこなす力のことを言う。
(中略)
メジャーリーガーのイチロー選手やサッカーの三浦知良選手のように、日本では一つのことを続けることが美学とされている。
一方で、ACミランの本田圭佑選手のように、サッカー選手でありながら、経営をやったり、教育事業を手掛けたりすると、「本業をおろそかにしている」とたちまち批判されてしまう。
(省略)(産業ごとの壁がすべて崩壊していく)そんな時代に、イチロー選手やカズさんのような才能をもたない人が、一つの仕事にとらわれてしまっていては、価値あるものは生み出せなくなっていくだろう。
正直、この考え方には筆者は結構驚きました。
だって、やっぱり一つのことを長くやっている方が多くの知識を得られるし、専門性が身に付くと筆者は考えていたからです。例えば履歴書なんかでも、同じ分野のことをずっとやっている人の方が(同じ会社ではなく、あくまで分野)市場価値は高いですよね。
でも、もうそういう時代ではないんだそうです。一つの仕事をコツコツやる時代は終わったんだそうです。
価値のある人間になるには
なるほどな~と思った箇所を引用すると、
ダイアモンドがなぜ価値があるか?それは美しいからではなく、珍しいからだ。
(中略)
一つのことに1万時間取り組めば誰でも「100人に1人」の人材になれる。1万時間というのは、1日6時間やったと考えて5年。5年間一つの仕事を集中してやれば、その分野に長けた人材になれる。ここで軸足を変えて、別の分野に1万時間取り組めば何が起きるか。
「100人に1人」x「100人に1人」の掛け算により、「1万人に1人」の人材になれる。これだけでも貴重な人材だ。
(中略)肩書を掛け算することであなたはレアな存在になり、結果的に価値が上がる。
これ、すごく面白い考えだな~と思いました。あくまでしっかりと専門性を身に着けた上で、別の分野の知識も身に着けろ、ということです。
わたしも今仕事柄人の履歴書を大量に見る機会があり、一つのことをずっとやっていない人を見ると、「専門知識が薄そうだ」と思いがちなので、これは新しい見方だな~と思いました。
会社員としては別の分野に飛び込むことはなかなかなさそうではありますが、自分で事業をやっていく中ではこれは本当に重要なことだとですよね。
レアな存在になれるかどうかということもそうですが、そもそも変化していけない人は時代に取り残される、そういうことなのだと思いました。
飽きっぽい人ほど成長する、おかしなヤツとは距離を取る
他にもたくさんのピックアップポイントがあったので、紹介すると、
「飽きる」ということは何もネガティブなことではない。飽きるというのは、慣れて、余裕が出たということだ。大事なことは、あきたらすぐに捨てることだ。
うーん。これもなかなかできないですよね。慣れてしまったら、堕落が始まる。だからこそ捨てることが大事なのでしょうね。これは常に高いプロ意識で仕事をこなすために日々心掛けたいことです。会社員にはちょっと難しいかもしれませんが・・・
また、「おかしなヤツとは距離を取る」という章で、ぐぐっと刺さった個所がありました。
「メンヘラっぽい人間とも徹底的に距離を取るようにしている。メンヘラは後々、絶対に面倒くさいことを引き起こす。
精神的におかしくなっているためロジカルにいくら説明してもまったく通用しない。永遠に埒が明かない。
こういった人間は「僕の時間」を奪う存在だ。あなたの周りにも悪気なく時間を奪う人がいるのではないだろうか?
コレ・・・本当にその通り。ロジカルが通じないとなると、自分の時間がどれだけあっても足りない、という経験が筆者にもあるので、かなりそうそう、と納得してしまいました。
まとめ
「会議中にスマホをいじる勇気を持て」とかは極論すぎるのでなかなか真似はできないですが、一流の実業家の方がどういうスタンスで仕事をしているのかということを知ることは、自分の仕事のスタイルを見直すきっかけになってとてもよかったです。
わたしも「効率重視」で明日から仕事をこないしていきます(´・ω・`)
堀江氏の本は他にも読んでみようかと思います。
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