Last Updated on 2022年4月12日 by Jo
新型コロナウイルスが猛威を振るう中、今年の予定ががらりと変わってしまった、という方も多いのでは?
わたしたちは2020年の3月までドイツのベルリンに住んでいましたが、フランスに引っ越し、その矢先、フランスが55日間のロックダウンになってしまいました。フランスに引っ越してこれたところまでは良かったのですが、いろいろ計画していたことがすべて流れてしまい(新しい仕事や新居への引っ越しなどなど)、なかなか途方に暮れていますが、こればっかりは仕方のないことですね(^^;
今年の予定ががらりと変わってしまったことといえば、たしたちの場合は「結婚パーティ」があります。今年の7月にフランスで小さなパーティーを開こうと思い、場所も予約しておりましたが、日本から家族も、ドイツの友達もフランスにはこれなさそうなので、延期になってしまいました。
2月に婚姻届だけは提出していたので、今回は婚姻届けの手続きについて書こうと思います。
(2020年2月わたしたち(日仏カップル)はドイツで暮らしていましたが、婚姻の手続きは彼の母国のフランスで行いました)
書類集めから婚姻受理までのプロセス
まず、全体像を書き、その後に詳細を書いていきますね。
フランスで結婚したいと思ったら、
1.まず婚姻届けを提出したいと思う市役所に書類の確認を行う
主に、以下の証明書が求められると思いますが、市役所によって求められる書類が異なるため、必ず市役所に確認をしてください。
- 出生証明書(Acte de Naissance)
- 独身証明書(Certificat de Capacité Matrimoniale)
- 慣習証明書(Certificat de Coutume)
2.書類集め
フランス国内で婚姻届けを提出する場合、在フランス日本大使館がアポスティーユ付き戸籍謄本を元に上記の書類を作成してくれます。
よって、これらの書類を得るには、以下のアクションを取る必要があります。
2-1 自分の戸籍がある市役所で戸籍謄本を取得
2-2 東京か大阪の外務省に送り、アポスティーユ(日本官憲の公印)を作成してもらう
2-3 アポスティーユ付き戸籍謄本を在仏日本大使館へ提出(窓口受付、郵送受付どちらも可) ⇒ 出生証明書、独身証明書、慣習証明書 受け取り
3.結婚したい日にちから一か月前に市役所へ事前に書類を提出、結婚式の日にちを予約する
4.書類に問題がなければ晴れて結婚、法的にカップルとして承認される
では、詳細を見ていきます!
フランスでの婚姻のための必要書類
まず最初にするべきことは、婚姻の手続きを行う市役所に問い合わせて、婚姻届けの必要書類を確認します。「フランスで婚姻手続き」と一概に言っても、地域によって、市役所によって求められる書類が若干異なるためです。
在仏日本大使館のホームページには、「一般的に求められる証明書」が参考までに書いてあります。
一般的には、下記の証明書が要求されます。また、戸籍謄本(3ヶ月以内に発行されたもの)など市役所発行の文書に日本官憲の公印アポスティーユ(Apostille)を要求されます。
【初婚の場合】
- 出生証明書(Acte de Naissance)
- 独身証明書(Certificat de Capacité Matrimoniale)
- 慣習証明書(Certificat de Coutume)
【再婚の場合】
- 出生証明書(Acte de Naissance)
- 婚姻および離婚証明書(Certificat de Mariage et de Divorce)
- 独身証明書(Certificat de Capacité Matrimoniale)
- 慣習証明書(Certificat de Coutume)
※再婚の場合は、役所により要求する書類がかなり異なります。
実際に必要だった書類例(わたしたちの場合/市によって異なる)
1.Fiches de renseignements ( 市役所から配布された所定の用紙。日本で言う婚姻届・手書き)
2.Justificatif du domicile (住所証明 ⇒ 水道・ガス・電気代などの請求書、もしくは手紙などフランスの住所がわかるもの *わたしたちの場合フランスに居住しておりませんでしたので、パートナーの両親の住所を貸してもらい、「今後ここに住む予定です」と証明してもらいました)
3.Pièce d’identité (身分証明 と そのコピー)
4.Liste des témoin (証人一覧: 婚姻届けを提出する時には証人が必要となり、双方から一人ずつ証人を出します。わたしたちは証人の身分証明書のコピーを提出しました)
5.Copie intégrale d’acte de naissance ou extrait (出生証明書)
*大使館のサイトにも記載がありますが、わたしたちが婚姻届けを提出した市役所は出生証明書は簡易版は受け付けておらず、法定翻訳家 (TRADUCTEUR ASSERMENTE)の翻訳を依頼しました。なので、大使館に送る用と翻訳家の方に送る方用にアポスティーユ付きの戸籍謄本が2枚必要となりました。
6.Certificat de coutume ou de capacité matrimoniale + Certificat de célibat (慣習または婚姻能力の証明書+独身証明書)
なかなか日本では聞きなれない書類ばかりで、わたしはこの時点でどの書類をどこで取得していいのかわからずちょっと気持ちがめげました。めんどくさい💦
書類はどこで作成してもらえるの?
基本的にわたしたちが揃えなくてはいけなかった書類は以下の三点。この3点はすべて日本大使館で作成してもらえます。
- 出生証明書(Acte de Naissance)
- 独身証明書(Certificat de Capacité Matrimoniale)
- 慣習証明書(Certificat de Coutume)
書類作成に必要な書類
上記の書類を在仏日本大使館で作成してもらうには、日本でまず戸籍謄本(婚姻歴の有無を確認するために、婚姻可能年齢(男性18歳、女性16歳)以降の戸籍記載事項を確認する必要あり)を取得し、その戸籍謄本を東京か大阪の外務省に送り、アポスティーユを付けてもらう必要があります。
わたしたちの場合は、日本に住む親に市役所に行ってもらい戸籍謄本を取得してもらい、その戸籍謄本を大阪の外務省に郵送で送ってもらい、アポスティーユを付けてもらい、日本の住所に送り返してもらいました。どうやら日本国内でしかやり取りができないようで、このあたりがかなり不便でした。そしてその書類を日本からベルリンに送ってもらいました。
以下がアポスティーユの発行先の住所となります。
外務省 領事局領事サービス室証明班
東京都千代田区霞が関2丁目2-1
電話:03-3580-3311(代表) 内線:2308,2855
ホームページ外務省 大阪分室
大阪市中央区大手前4丁目1-76 大阪合同庁舎第4号館4階
電話 06-6941-470
アポスティーユ付きの戸籍謄本が手元に届いたら、大使館窓口で直接発行してもらうか、郵送となります。以下必要書類を在フランス大使館から抜粋しました。
窓口での申請
1.申請書(窓口に用紙があります)
2.戸籍謄本および改製原戸籍謄本(全て、アポスティーユ付;3ヶ月以内に発行されたもの)※戸籍がコンピュータ化により「戸籍謄本」(縦書きのもの)ではなく「全部事項証明」(横書きのもの)になっている方は、「改製原戸籍謄本」もあわせて用意し、アポスティーユを添付してください。 本籍地を転籍された方は、アポスティーユ付「除籍謄本」も必要となります。 詳細については事前に大使館領事部まで、電話にてお問い合わせください。
3.フランス市役所発行の必要書類リスト
4.パスポート
5.手数料(慣習証明書は無料)郵送の時に必要なもの
1.アポスティーユの添付された戸籍謄本および改製原戸籍謄本(3ヵ月以内発行のもの)
※戸籍がコンピュータ化により「戸籍謄本」(縦書きのもの)ではなく、「全部事項証明」(横書きのもの)になっている方は、「改製原戸籍謄本」もあわせて用意し、アポスティーユを添付してください。本籍地を転籍された方は、アポスティーユ付「除籍謄本」も必要となります。
2.申請書(ローマ字にてご記入ください)
3.婚姻するフランス市役所発行の必要書類リストのコピー
4.日本国旅券のコピー*郵送で受け付けは可能ですが、実際の受け取りは窓口のみとなります。わたしたちも書類作成の依頼は郵送で行い、後日窓口で手数料19EURを払い、受け取りました。
わたしたちは当時ベルリンに住んでいたので、アポスティーユ付きの戸籍謄本を日本からベルリンに送ってもらい、ベルリンから申請書などを同封し、郵送し、後日窓口で受け取りました。
書類が揃ってからのプロセス
書類がすべてそろったら、市役所へ書類を提出し、実際に結婚する日取りを予約します。
ここがとてもイレギュラーですが、結婚したい日の一か月前には役所にすべて書類を事前に提出し、結婚式の日取りを予約します(いくら特定の日に結婚したいと望んでも、予約がいっぱいであればその日は不可)。予約日から実際の入籍日まで書類を審査し、問題がなければ予約した日に正式に受理され、めでたく法的なカップルとなることができます。
わたしたちは結婚したい日から一か月前に書類を提出しろ、と役所からアドバイスを受けていましたが、実際には書類を提出した日から10日後には結婚式の予約が可能と伝えられました。念のため、一か月というところなのでしょうか。でも夏場は結婚式を行う人も多いので早めに予約した方がよさそうです。
どうでしょうか?わかりやすいように書いたつもりですが、わかりにくかったら申し訳ないです・・・
ちなみに今はコロナ禍で市役所での結婚式もストップしているようです。早く通常の生活が戻ってきますように!
ビザのことは次回書こうと思います~!