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自粛?or 自粛しない?ベルリンテロの後に感じたこと。

テロから数日が経ちました。ここ数日間は、ばりばり仕事ムードになれず、ゆっくりと過ごしていました。今回は、テロ後のドイツ社会、ドイツ人(ベルリンで暮らす人々)について気が付いたことを書きます。

テロの翌日のベルリンの人々

テロ翌日の火曜日。私は働いていたけど、徐々に悲しみに支配されて、集中して何かをやり遂げる、ということが難しかったので、友達を誘ってカフェに行きました。

私も友達の自宅も西側、今回テロが起こったクリスマスマーケット近くなので、必然的に集合する場所がその辺りになります。Superdry「極度乾燥しなさい」という日本人からしたら超絶気になる服のブランドの上にあるパーラー的なカフェへ。

友達はテロがあったあたりに住んでいて、当日も「時間が少しでもずれていれば、この世にはいなかったかも・・・」という状況だったと言っていました。九死に一生を得た、ということはこのことですね…。

話題はテロの話から脱線し、どうでもいい話(もちろん私たちには超重要なガールトークを)していたわけですが、8時ちょっと前になると、カフェの内部からわらわらと人が出て来て、ビュッフェでも始まるのか!?というようになにやら準備を始めました。

そして、8時。オーナーらしき人物が、

「お嬢さんたち、きみたちのことはとても愛してる。無礼なことはいいたくはないけど、そろそろお帰りの時間です」

と言うではありませんか。私と友達は笑って、「もちろん!」と答え、そのお店を後にしました。

完全に、クリスマスパーティーだったね、あれ。日本で言う忘年会ね。

「自粛」について考える

これが日本であれば、こういうとき日本は一斉に「自粛ムード」に突入なのではないかと思う(でも、自粛ムードの基準はよくわからない。地震の時は自粛ムードだけど、大きな事故であっても、自粛ムードにはならないこともあるし)。

今回のテロの容疑者はまだつかまっていないし、テロも悲しく、衝撃的だったので、自分たちの生活スタイルを少し変える必要はあったけど、ベルリンで「自粛ムード」はあまり人々から感じません。

変わったと言えば、「飲みに行こうか?」「そうだね、待ち合わせの場所は人混みを避けたいから、お店に直行しようか」とか、「クリスマスマーケットは今はやめておこうか」とか人混みを避けるようになったこと。

地震然り、テロ然り、悲しいことが起こってしまった時は、慎重に言葉を選ぶ必要があるということは痛感するけど、なんでもかんでも自粛すればいいというものではないと思う。ただでさえ、みんなが暗い顔をしている中、何か楽しいことを見つけようというのは人間のあるべき姿ではないかとすら思えてきます。

悲しい時はみんなで悲しもう、悲しんでいないやつは許さない、というのは全体主義を好む日本ならではのメンタリティではないのかな、と感じました。

自粛の目的は、「被害者を察する」こと

こういう時の対応は非常に難しいと思うけど、いろんなパターンがあっていいのではないかと思います。自粛の目的は、被害者の人を思いやるということ。

確かに自粛という形で、被害者に寄り添っていくのも一つの形だと思います。でも「察する」を一歩進めば、「癒す」という行為になっていくと思うのです。

それを目的とすれば、自粛という非日常を続けるよりは、一刻も早く日常を取り戻して、悲しみを癒していく、元気づけていくという方法もあるのではないかとも思いました。もちろん、被害者を思いやった上で、ということが前提ですが。

ここ最近の自粛の目的は、被害者の気持ちを思いやるということを外れて、「非難されたくないから、自粛」しているようにも感じることもあります。そんなんだったら、自粛しなくていいじゃん、と思うのは私だけなんでしょうかね。

 

写真のカフェはこちら

Cafe-Kranzler

住所:Kurfürstendamm 18, 10719 Berlin, Germany

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