フランス

【フランス生活】La formation civique を終えて 

Last Updated on 2021年2月10日 by Jo

最近とても忙しくしていて、久々の更新となってしまいました。

何していたかと言いますと・・・

フランス語講座に週4・6時間通ってました!また、時を同じくして、超ありがたいことにフリーランスのお仕事も頂き、夜はフリーランスで働いてました。

こないだまで、わたしはもうがんばりたくない・・・と言っていた割に、ちょっとがんばってますね、わたし・・・。

最近、フランス移住者が避けては通れない「La formation civique」を今年1月にを終えたので、本日はそれにについて書きます。 

La formation civiqueとは

フランスに長期で滞在する場合OFIIというフランス移民局に登録し、面接をする必要があります

*OFII: Office Français de l’Immigration et de l’Intégration の略 

フランスに入国したらすぐにOFIIに登録し、面接の案内を待ちます。(わたしの場合はコロナ禍のロックダウンを挟んだので、入国からOFIIの面接まで4か月かかりました。詳しいことはこちらに書いています → 【フランス移住】OFIIでの面接を終えました!)

OFIIでの第一回目の面接では、簡単なフランス語のテスト(リーディング、ライティング、オーラル)とフランスでの生活についてのインタビューがあります。その際、フランス語がA1に到達していない場合は、フランス語講座を無料で受けることもできます。

この一回目のOFIIでの面接の時に、La formation civique についての説明を受けます。

La formation civique は正式にはLe contrat d’intégration républicaine (CIR)と言い、フランスに暮らす外国人に対し実施される講習のことで、「フランス共和国の価値観とフランス社会の価値観を共有すること」を目的としています。 

以前は2日のみだったようですが、2019年3月1日からは4日間に変更されています 。

La formation civiqueでの基本的なテーマは以下の5つ。 

Le portrait de la France (フランス共和国とは)

フランスでの生活の基礎となる原則や価値観、権利と義務についての説明  

La santé (健康) 

適切な医療へのアクセスを案内する 

L’emploi (雇用/仕事) 

フランス社会での労働や法的枠組み、サポート体制を説明し、効果的な仕事の探し方についてもアドバイス

La parentalité (親権)

フランス社会での親の義務と子どもの権利について説明 

Le logement (住宅) 

フランス社会における住宅の規制条件や基準を説明 

参照:https://www.immigration.interieur.gouv.fr/Accueil-et-accompagnement/Le-parcours-personnalise-d-integration-republicaine2/Le-contrat-d-integration-republicaine-CIR/La-formation-civique

上記の5つのテーマに関して、4日間にわたって講義を受けます。この4日間というのは連続した4日間というわけではなく、わたしの場合は2020年の7月に1回目、2回目、12月に3回目、2021年の1月に4回目を受けました。

OFIIが日にちを決め、OFIIに登録している住所に郵送で案内状が送付されてくるので、その案内状に従って参加することになります。 

わたしが受講した時の通訳の方が「受講は必ずしも義務ではない」とおっしゃっていましたが、後々ビザの更新の時には「La formation civiqueの受講証明書4通」 が求められるので、今後ビザを更新したい人たちにとっては参加は必須です。 

わたしのLa formation civique 体験談 

わたしはフランスの前にドイツのベルリンに住んでいたのですが、こういう講習は受けたことがなく、とても興味深く講習を受けました(わたしの住んでいたベルリンでも「インテグレーションコース」は存在するのですが、長期滞在のすべての外国人に受講の機会が与えられているわけではありませんでした)

上記の5つのテーマに沿って、1回目は「フランス共和国とは」というテーマで、フランスの歴史や理念、フランス国内の県や海外県などについてレクチャーを受けました。2回目は「健康」と「住宅」および「親権」について学び、フランスの健康保険の仕組みだったり、どうやって住居を見つけるか、経済的に困った時にヘルプしてくれる団体の連絡先等々を教えてもらいました。

3回目の「親権」のテーマでは学校の仕組みや義務教育、それからフランスが最も大事にしている価値観である「Laïcité(政教分離・世俗主義と訳される)」についても説明を受けました。 また、「雇用/仕事」についても、どうやって仕事を見つけるか、CVの書き方等もざっと説明がありました。

カリキュラムはそれぞれの県で若干差があるのかもしれませんが、4回目は「雇用/仕事」についてのワークショップが大半で、実際にPole Emploi のウェブサイトの使い方を確認したり、CVに記入する必要のあること/ないことについてのクイズに回答したりしました。 

この講習中、わたしがまだまだフランス語が上手ではないことがわかると、親切にもフランス語講座の手続きをしてくれて、無料で学校にも行けることになりましたw というわけで、現在週4・6時間のフランス語講座に通っております。 

La formation civiqueを終えて 

いろいろと意見はあると思いますが、個人的には講習を受けることができてよかったな、と思ってます。フランスが国とてしてどのような価値観を大切に思っているのか(例:表現の自由やライシテ)や、経済的に困窮した時にヘルプしてくれる様々な団体があることを知っているか知らないかということはフランス語がネイティブではない外国人にとってかなり大きなことだと思います。

個人的な体験となりますが、わたしはドイツに7年住んでいましたが、正直ドイツ社会の仕組みがよくわかっておらず、それゆえに困ることが多々ありました。言葉の問題だけではなく、その国の仕組み(例えば子供の学校の仕組みだとか)を理解していないというのは、実生活をなかなかに困難にするものだと感じます。そういう体験から、今回のフランス移住の早い段階で「フランスとは云々」について少しでも知れたことはとてもよかったです。

とは言え、どのような経緯でこのLa formation civiqueを移民に受講させることになったのか、フランスの移民の歴史を顧みるといろいろと思うところはあります。フランスの苦悩、試行錯誤が見えるLa formation civiqueでした。 

ところで、日本がもしこのようなレクチャーをするとしたら、日本はやはり日本特有の「マナー講座」になるのかなぁ、なんて考えててました。電車の中では話してはいけません、とか、会食の際の目上の方へのマナーとか・・・?国が変われば大切にしている価値観も異なるもので、興味深いですね。 

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