Berlin

【ベルリン生活】ドイツで見る2回目のワールドカップ 

どうも皆さま、素敵な週末をお過ごしでしたでしょうか?こちらは本日はアイスを食べたり、湖付近でビールを飲んだりとまったりな週末でした。

それにしても…見ました? 2018年ロシアワールドカップ、ベスト4を決める、クロアチアvsロシア。モドリッチ率いるクロアチアは今回いいとこまで行くのではないかな~と思ってたけど、ロシアがここまで来るとはまったく思ってなかった。まぁ、2010年覇者のスペインがあんな試合をしてたのでは、まぁ仕方ないって感じはしたけど(私はスペインサッカーの大ファン)。

スキル的にはクロアチアがだいぶ優勢だったと思うけれど、ホームの強さを出し切ったロシアが90分を戦い抜き、延長ではクロアチア勝利か、と誰もが思っている中、執念の一点をもぎ取り、PKまでもつれ込みました。そして、PKは皆さんがご存知の通り、ロシアが二人外し、クロアチアは最後のキッカーが決め、4強入り、となったわけです。

って、まぁこんなの、ニュースを見ればわかるからいいのだけれども、クロアチアの4強入り、私は結構感慨深く見てた。特にクロアチアが好きってわけでもないけれど、それには理由がありまして。

それは今、ちょうど「オシムの言葉」を読んでいるから。

今さら何を…と言われるかもしれないけれど、この本を読むのは二回目。8年くらい前に読んだことがあったのだけれど、ワールドカップもやっていることだし、ちょうど友達がセルビアに引っ越すという話を聞いたばかりだったので、読み返してみるか、と再読に至ったわけです。

「オシムの言葉」って何?

こんな弱小ブログの書き手が今さら説明することすらおこがましいけれど、まずオシム監督についてあえて説明をさせていただく。ジェフ市原の監督を経て、2006年日本代表監督に就任。旧ユーゴスラヴィアの最後の代表監督であり、様々な国での監督経験を買われ、今後どんなオシムジャパンを見せてくれるだろうという矢先、2007年脳卒中で倒れ、日本代表監督を退任された方である。

このオシム監督の言った一言一言が大変ウイットに富んでいて、またサッカーを語る中に人生哲学が垣間見え、まずはジェフ市原のサイトに彼の言葉を公開していったところ、急激なアクセスの増加に繋がったそう。

「オシムの言葉」から学ぶユーゴスラヴィア内戦

先ほども簡単に記述したけれど、オシム監督というのは、今は地図上をどこを探してもない「ユーゴスラヴィア」の最後の代表監督。現在はスロベニア、クロアチア、セルビア、モンテネグロ、ボスニアヘルツェゴビナ、マケドニアなどのバルカン半島の国がほんの約20年ほど前まではユーゴスラヴィアという一つの国だった。

今年35歳になる私は、90年代にユーゴスラヴィアという国名を覚えていたわけではないけれど、なんとなく覚えているニュースがある。それは、白人たちが戦争をしている場面。子供ながらに、なんとなく戦争というものは発展途上の国がやるもので、ヨーロッパの人たちが争っている場面を見て、とても驚いた記憶がある。もちろん、この当時の私の感想は今思い返してみても偏見に満ちてはいるが、子供だった私は実際にそう思ったのだ。

それが、ユーゴスラヴィア内戦である。

後々大人になって、あの戦争がユーゴスラヴィアの内戦だと知ることになるのだけれど、今のシリアの内戦と同じように、経緯や原因やらを学ぼうとしても、ほんとーーうに複雑を極める。

私は7,8年前になぜか偶然この本を手に取ったわけなのだけれど、オシムの言葉も然ることながら、作者の木村さんの臨場感溢れる記述にぐいぐいと引きこまれて、さらりと一冊を読み終えてしまった。

旧ユーゴスラビア圏の内戦勃発前夜とも呼べる90年代初頭を、サッカーというスポーツ、それからオシム監督の言葉、人生哲学を軸にし、書き上げている。ユーゴスラビアの歴史を少しでも知りたい、でも難しい歴史書は読みたくないという方に、ユーゴスラヴィア史の入り口にかなりおすすめの本になるのではないかと思う。

ユーゴスラヴィア代表に、クロアチアやスロヴェニアの選手が招集し、民族間で様々な衝突があるにもかかわらず、それでも代表戦は特別だと思ってきたユーゴ人。しかしながら、戦争の暗い影はひたひたと忍び寄り、砂がこぼれていくように人がいなくなったオシム監督のユーゴスラヴィア代表。

もちろん、一度壊れてしまった国は決してもとに戻ることなどなく、別々の道を進むことになった旧ユーゴ圏の国々ではあるけれど、こうやってワールドカップで戦っている様子を見ると、他の国以上になぜか応援したくなる私なのでした。

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*写真は、France vs Argentine でごめんなさい。




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