夏は毎年、夫の実家のあるノルマンディーに帰る。
パリより少し涼しいから避暑のつもりで帰るようになったのか、それとも単に家族に会うためだったのか、今となってはよく覚えていない。


以前は八月に帰っていたけれど、ここ数年は姪の誕生日に合わせて七月に帰ることが増えた。
去年は動物園へ行った。
今年は鳥の施設へ。


そこで初めて、白いクジャクを見た。
クジャクといえば、あの青や緑の羽を思い浮かべるから、白い姿は少し不思議だった。

今年はモネ没後100年ということで、ル・アーヴルという港町にも足を延ばした。

展示されていたのは、私たちがよく知る「睡蓮」のモネになる、ずっと前のモネだった。

若いころのデッサンや風景。
誰にでも、まだ「その人らしさ」が固まる前の時間がある。
モネにも、もちろんあった。
そして今回、私にはもうひとつ目当てがあった。
中国人アーティスト、艾未未(アイウェイウェイ)の作品を見ること。
彼は以前ベルリンに住んでいた。
私もベルリンに住んでいたことがあるので、それだけで勝手に少し親近感を持っている。

白いクジャク。
若いモネ。
アイウェイウェイ。
帰りに海を見て、港を歩いた。
そんな夏だった。


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