Last Updated on 2022年4月12日 by Jo
ドイツで会社員をしておりますUriです。
この頃、クビ(解雇)がちらほらと出ているうちの会社です。先日も優秀だと思っていた人が突然の解雇通知を出され、会社を去っていきました…。
ドイツ(ベルリン)でかれこれ4年ほど会社員をして、その間に見てきた解雇される人の特徴を挙げてみます。
ドイツの会社で働き始めたけれど、解雇が多くて次は我が身かと不安…という方は是非参考にしてみてくださいね!
ドイツの企業の解雇状況
もちろん会社によって、業種によって状況はまったく異なる、というのを前提に、少ないながらも私の経験をもとにお話しますね。
私は以前はドイツでカスタマーケアのお仕事、それから今はリサーチ系企業で働いています。
どちらも外国人(ドイツ以外のヨーロッパ諸国も含む)が多く、数字を競うような仕事です。
数字で簡単に判断されるためか、ターゲットを達成できない人は結構容赦なく切られます。
あとから解雇される人の個人的な特徴を書きますが、会社側が従業員を解雇する理由は意外とさまざまです。
- 会社の経営危機
- 投資家の意向
- 最初から使用期間で切るつもりだった
「会社の経営危機」での解雇はわかりやすいですね。
日本でもあったリストラですね。派遣切りなんてのもありました。
「投資家の意向」というのはですね、
スタートアップなんかの小さな会社だと、投資家っていうのはおそろしく大事なんですね。
会社を資金的にヘルプしてくれるわけですから。
ベルリンのスタートアップ界隈だと、投資家は絶対的な権限を持っていて、例えば投資家様が「君の会社、こんなに人いらなくない?」とか言ったとすると、
速攻で解雇になったりします(人から聞いたスタートアップ界隈の話) 。こわわわわ
即日解雇というのはドイツでは違法ですが、基本的に解雇を通知した後もその月分まではお給料を払うので実際に来なくていい、とかが多いですかね。
ぎゃーっ、わたしはビザが~!!????と泣きついても、その辺は「ビジネスだから」と容赦ないです。
「最初から使用期間で切るつもりだった 」については、
職種によっては、長く人を雇わない方が、会社が払う給料が少なくて済む、ということですね。
まだまだ資金のないスタートアップ企業がやる手口です。これは結構悪質なやつ…。
どんな人がドイツでは解雇されやすい?
会社の経営危機や投資家の意向というのは、こちらがどんなに一生懸命働いていても避けられないもらい事故のようなものなので、
精神的に何も落ち込むことなく、我々はビザの心配とお金の心配をしながら、猛烈に就職活動すればいいわけです。
が、自分の責任となると、ちょっと話は違いますよね…
これも結論から言えば、「それはそれ!前向いていこ!!(^^)!」としか言えないんですが、
今まで解雇される人を間近で見てきて、いくつか特徴があったので、まとめてみますね。
ドイツで働く人は参考にしてみてください。
1.明らかに成績が悪い
まぁ…これは説明するまでもないですが、会社という組織は利益を出さなくてはいけないので、
利益を生んでくれない従業員は要らないですよね…。
外国に住んでいると日本人は希少価値なので、ターゲットに到達していなくても会社側はある程度多めには見てくれます。今のわたしがそれ。
でもいくらでも替えのきくヨーロッパ人などは成績が悪ければ、使用期間(6か月)でさよなら、もしくは使用期間さえ通過できない人もいます。
いつ従業員を切っても「使用期間」という名の下に許されてしまいます、悲しいことに。
2.病欠が多い
使用期間中や、期限なしの契約をもらわないうちに病欠が多いと解雇の対象とみなされてしまいます。
病気での解雇は違法なので、なんだかんだで理由をつけられる可能性があります。
ずる休みとか多い人もヨーロッパは多いのでこういうことになるんでしょうね…。
3.会社に損失をさせてしまった
よくあるのが、成績はよくても何か大きなミスをして会社に大きな金的損失を与えてしまったので、解雇、というもの。
日本だったら、会社で失敗しても、会社が守ってくれる印象があるんですが(「ミスもするよなぁ、人間だもの」的な感じで)、
ドイツ、特にスタートアップ界隈は結構すぐにクビが飛びますね…。
4.やる気がない
やる気がなくても、成績が良いならまったく問題がないのですが、やる気がなくて成績も中の中だったりすると、
会社は「もっと成績のいいひと、稼げる人はいくらでもいる」と思うので、クビになることも。
クビじゃなくても、契約が更新できないことも多いです。
5.会社への貢献度が低い
成績という意味での貢献度だけではなく、残業などの時間外対応もふくみます。
「ドイツは残業がない」と思われていますし、職種やポジションによっては残業がない場合もありますが、残業しないといけないことだってもちろんあります(もちろん日本の比ではありません)。
急な案件があって、上司から頼まれごとをした時に「ノー」と答え、残業を回避するドイツ人ももちろんいますが、
そういう人たちはおそらく出世には興味がない方、ご縁がない方とお見うけします。
ノーと答える人に対して強制的にパワハラまがいに仕事をさせる人はドイツでは少ないですが、
「あ、この人はあまり会社には貢献してくれないな」と上司に思われる確率は高まります。
「会社への貢献度が低い」要素と他の何かしらの要素と組み合わさった場合に解雇率は高まります。
6.上司とソリが合わない
上司とソリが合わなくてクビになった人もいますね。
響きがワンマン上司っぽいので、そこで働き続けるのもしんどそうですので結果的に解雇でよかったと思いますが、直属の上司との関係はうまくいくに越したことはないですよね。
直属の上司との関係がうまくいってると、なにかしらの受難があっても守ってくれるう場合も多々あります。
7. 会社に批判的
これも実際にあった例ですが、大っぴらな会社批判は災いを呼びますね…。
特にベルリンの会社って「上司」と「部下」の垣根が低いので、友達感覚でいろいろ愚痴をこぼしたりしがちなんですよね…
で、突然会議室に呼ばれてクビ、という現場を私も目撃したことがあります。
ドイツ企業で生き延びるためのまとめ
上記は私がベルリンで生活する中で見聞きしたことをまとめてみました。
「ドイツ」と言っても、他の都市だとまた違う可能性もありますので、どうぞご参考までに。
1の「成績」、3の「会社に損をさせてしまった」、6の「上司とソリが合わない」ということ以外は、真面目~に働いていれば特に問題ないことですよね。
6は嫌な上司に当たったらアンラッキーとしかいいようがないし、むしろそこで長くストレスフルに働くより、さっさと転職してしまった方がいいと思います。
(参照記事 海外就職しやすい国「ドイツ」 で仕事を探そう!)
3に関しては、一生懸命やった結果失敗してしまって解雇されたとしても、「それはそれ」と前向きにあきらめて、次にいきましょう!
1の成績については…
その仕事が日本人を必要としている限りは、成績はおおめに見てくれる場合は多いということは事実です。私もまさにそれ。
あんまり心配しすぎると逆に良くない結果を生むので、気楽にやっていきましょう(^^♪
最後に
解雇ではないですが、実は私も契約延長をもらえなかったこともあります。
理由は、「あなたにはこの仕事に対するパッションが見られない」から 笑 パッションって…
今考えると笑える話ですが、同時はビザのこともあったしで結構落ち込みました。
海外就職となると、ビザのことがあるので余計大変です。 わかります、私もそうでしたから。
でもね、私も契約解除事件から3年、紆余曲折あったけれど、なんとかドイツで生き延びています。
解雇されたとなると「この世の終わり」の気分にもなってしまいますが、大丈夫!
A door shut down, another door opens!