Last Updated on 2022年4月12日 by Jo
ベルリン生活6年を振り返るシリーズ、4年目まできました。前回は3年目で、会社の契約が更新されず、どうしよう!というところまででした。前回にも書いたように、紆余曲折してフリーランサーになりました。
今回はフリーランス系のことを中心に書いていきますね。
再就職せず、フリーランサーになったわけ
まず、なぜ会社員を辞め、フリーランサーに転身したかですね。わたしはフリーでライター業をちょっとやってました。まぁ結果的には今は会社員に戻ったので、つまり・・・ってことですね!
ライターというか「物を書く仕事」に就きたかったのがフリーランスでライター業を始めたきっかけですが、経験もスキルもコネもないのに突然フリーで仕事をすることになってしまったのは、今がチャンス!と思ったことと、会社員にはどうしても戻りたくない!と思っていたことですかね。
日本のブラック企業の長時間労働やパワハラなんかも過酷ですが、ドイツに来て最初の1、2年はやはり文化に慣れるのが大変で。1年目、2年目でも書いたけど、働き方が違う、1人だけアジア人という環境で戦うことに心がだいぶ疲弊していたんだと思います。
なので、経験・スキル・コネなしでフリーランサーになることの方が自分的には精神的な負担が少なかったんですよね。精神面から行けばこの選択は大正解で、4年目の2016年くらいからだいぶ精神が落ち着き、ベルリン生活がだいぶ楽しくなった、楽になったなぁと感じます。
海外生活って慣れるのに、そして生活が落ち着くのに3年くらいかかる、というのが個人の感想です。
フリーランスビザの申請
わたしがフリーランスの申請をしたのは今からかれこれ3年も前になるので、ちょっと変わってる可能性もありますが、実際に持って行った書類たちはこちらです(個人の経験に基づきますのでご了承をば)
1.パスポート
2.パスポート用の写真(3,5 x 4,5 cm)
3.ビザ申請書 (Antrag auf Erteilung eines Aufenthaltstitels)
4.履歴書
ドイツ語が望ましいですが、英語でも大丈夫でした。ドイツ語わからない!という方は、グーグル先生にお尋ねしたら、結構それっぽいのができます。でも正直履歴書はあまり見てないと思います。
5.健康保険
わたしはTechniker Krankenkasse(TK) というドイツの公的保険に入っているので、TKに行き、「ビザ申請するから証明書類ちょうだい」と言ったら、書類を発行してもらえました。
毎月保険料として支払っている額は証明書類に入れてもらった方が賢明でしょう。
私の場合は、この時すでに3年ドイツにいたので旅行保険の対象外ですが、ドイツに来たばかりの人はドイツの旅行保険に入っている人も多いです(例:Hanse Merkur) 。
6.家の契約書または権利書
自分で家を借りている場合は契約書を持っていけばいいですが、シェアしている場合はちょっとトリッキー。
7.大学の卒業証明 (英文)
これは自分が卒業した大学に行って発行してもらいました、一度発行すると期限はないと思われます。
8.住民登録(Anmeldebestätigung)
ドイツでは住民票って本当に大事です(参考までに → ドイツの就労ビザに必要なもの!それは住民票)
9. モチベーションレター
なぜドイツでビザを取る必要があるのか、私の仕事がどのようにドイツと関係していて、どのようにドイツに貢献できるのかをアピールします。ここは熱意が大事!
ほとんどの書類は英語で持っていきましたが、このモチベーションレターだけは友達に頼んでドイツ語訳してもらいました。
10.ポートフォリオ
ライターの場合いらないかな?と思いましたが、念のため。私はウェブで掲載された記事をスクリーンショットで撮って、A4の紙に2枚ほど出しました。
11. 3年間の収入見込み (Ertragsvorschau)
これはテンプレートがあるので、それに書き込むだけ。
12.貯金残高
私はドイチェバンクの残高(オンラインバンキングでプリントアウト可)と、日本の口座をユーロ建てにして残高証明を出しました。正直残高の有無でビザの年数が決まるのではないか説があります。残高が多い人ほど3年のビザをもらってる率が高い気がします(わたし統計)
13.推薦状および契約書 5枚ほど
これが一番手間がかかりました!クライアントの方に、「ライターといつどこで出会い、今までどのようなことをして、今後はどのようなことを一緒にして、いかなる報酬が発生するか」をお伺いし、それをうまく文章にして、英語なり、ドイツ語なりで作成し、サインを頂きました。
もし契約書はあれば契約書も持って行ったほうがよいでしょう。
私は推薦状を数枚持っていきましたが、「これって金額が書いてないわ。金額がはっきりわかる書類はないの?」と尋ねられました。私は契約書を持っていっていたので、具体的金額を提示したら納得してくれました。ただ契約書だと収入が具体的なため、場合によっては「全然稼げてないじゃない!」と突っ込まれる可能性もあるので注意が必要です。
2016年時点では日本のクライアントとの契約書で全然オッケーでしたが、ベルリンのフリーランスビザは厳しくなったようで最近はドイツのクライアントの契約書が必要になるそうです。全部が全部ドイツのクライアントではなくていいと思いますができるだけ・・・
最後に
遅ればせながら、この頃やっと海外生活が楽しくなりました(ワーホリ時代は除く)。フリーランスになったことで、日本人のフリーランスの人たちともたくさん出会えたし、この頃出会った人たちと今も続いているので、フリーランスになったことは本当に自分にとってプラスだったなぁ、と思います。
次回は2017年5年目について書きます~どうぞよろしくお願いします。