Berlin

ベルリン生活6年を振り返る。ほぼ辛かった2年目 

Last Updated on 2022年4月12日 by Jo

前回から6回にわけて、ベルリン生活を振り返るシリーズを書いてます。

ベルリン生活6年を振り返る。ワーホリから就労ビザ取得、1年目 

自分用の備忘録の意味もあるんですが、海外に住むって大半の人にとってやはり大変なことだと思うので、

「ドイツ(やベルリンで)つらいのはわたしだけじゃないんだ!明日からまたがんばろう!」とか「とりあえずあと半年がんばってみよう!」と誰かが思ってくだされば幸いです。

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日本に本帰国する決心をした 2014年5月 

「生活」すると見えてくるもの

海外生活もそれはそれで大変

前回は「ドイツ生活が辛く、毎日日本に帰った方が幸せなのではないか」と思い、鬱鬱と過ごして、というところまで書きました。

この辛さの原因は主に「ドイツに馴染めない自分」「思い描いていたヨーロッパ生活とは違った」「現実の自分が理想の自分とかけ離れていた」というような感じでしょうか。

ドイツに来る前、ヨーロッパの違う国に語学留学してたことがありまして、そん時は20代前半で若かったことと、滞在が1年弱だった、学生だったこと、の理由からただただ楽しい滞在でした。

言語の壁、文化の壁も感じることなく、エンジョイして日本に一度帰ったのですが、その記憶があって、「わたしはヨーロッパの中でも問題なく生きていける。文化の壁なんて自分には関係ない」と思い込んでいたんですね。

今思い出すと、もうほんと後ろから頭を叩きたい衝動に駆られます・・・! バカ!

まぁでもね、若いし、滞在が短いから仕方がないと言えば仕方がないことで、実際に本当の意味で「生活」をしてみないとわからないことって多々あります。

それは「長期滞在」とは明らかに違う。

わたしの場合はやはり仕事をベルリンで始め、生活の基盤が本格的にこちらになった時に、本当の意味で「ベルリンでの生活」が始まったのだと思います。

フリーランサーとかであれば自分の裁量、ルールで働ける幅が広くなるので、また違うとは思います。

でも会社員である限り、その国のやり方というものがあるし、ヨーロッパ人のコモンセンスみたいなものもあって、それがわからないうちはやはりなかなか大変だな、とは思います。

この頃の自分のストレスの理由の一つ、やはり文化の壁にぶつかってのストレス、辛さだったんだな~としみじみ思います。

とは言っても、鬱症状の引き金となる理由っておそらく一つではなくマルチプルに発生するからこそ、精神的に逃げ場がないところまで追い詰められていくのではないかと思います。

そしてわたしの精神の糸が突然切れるのがベルリンに来て約1年後の2014年5月。

「もうすべてを捨てて日本に帰る!」と思うに至ったわけです。

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ドイツ残留。本格的な鬱時期に入りました 涙

「逃げ」か「正しい選択」か

ドイツ生活つらい、帰りたい、ばかりの辛い話で、ドイツに夢や期待を持っている方はすみませんね。

でもね、海外生活は楽しいばっかりじゃないよ。それは日本でもどこでも人生というものを真剣に生きてる人は誰でもそう。

「日本に帰りたい!」と思った私はちょうど一週間後に日本に一時帰国の予定がありました。

その一週間で荷物まとめて帰ってもよかったんでしょうけど、正直そこまでの勇気がなくて。

日本人が「海外に出たい!」と思っていてもなかなか行動に移せない人がいるように、海外に住んでいる人でも日本に帰るタイミングがなかなか見つけられなかったりするものなんです。

わたしの場合実家が九州なので、日本に帰ったら、どこに住もうってところからまず考えないといけなくて、その後職探し、家探しとか現実を考えるとなかなかすぐに本帰国しようと思うに至りませんでした。

それにあのままだと逃げるみたいだったしね。

つらかったら逃げていいと思うし、わたしも今までたくさん逃げたことがあります。

逃げてよかった~と思うこともあれば、逃げたことを後悔したこともあります。なんてもうちょっとがんばれなかったんだろうって。

だからひとます日本へ一時帰国して、「やっぱり日本だな」と思ったら、その後一度ドイツに帰ってきてから判断しようと思ってました。

ドイツ残留の理由

が!事件発生。

今後を左右する大事な一時帰国中に、その当時別れても好きだった元彼に彼女が出来たというではありませんか!

自分が勝手にドイツに行ったけど、彼のことを含め日本に心残りがあった私にしてみたら、日本に帰ったらまた付き合えるとか勝手に思い込んでいたので、これはもう、それはそれは大打撃でした。

それ聞いた時、「この世の終わりだ」って思って、人生で一番泣きましたからね。今思い出してみても、あの時の自分が哀れで泣けるレベルです。

そういう理由で、彼との思い出がたくさんある日本に帰れなくなってしまって、ドイツに逆戻りしました 笑

あの出来事がなければ、たぶん2014年で日本に帰ってたでしょう。

そもそもライフクライシス、外国での暮らし、失恋の痛手で、この頃はもはや笑う気力なし。人生で一番つらい時期でした。

ベルリンにて、追加の受難発生 

この時期かろうじて生きてるレベルでしたが、2014年の8月くらいに当時住んでいたノイケルンのアパートのシェアメイトのフランス人から、「今月で出て行ってほしい」と言われました。

住む家がなくなったわけですね。

表向きは「シェアをやめて一人で暮らしたい」とのことでしたが、本当の理由はわかりません。追い出したくなる理由があったんでしょうね、わからないけど。

今考えたらそのフランス人も毎日泣いてるフラットメイト相手に(しかも仲良かった)「今月中に出て行って」とよくもそんなむごいこと言ってくれたなと怒り心頭ですが、その当時のわたしは、怒る気力さえなかったです。

「この前の失恋に比べたら家がないとかもはやどうでもいいわ・・・」って変なレベルに達してました。

まだ住宅難ではなかったベルリン

2019年にそんなこと言われたら死活レベルですが、当時はまだまだ今ほどは住宅難ではなかったんですよね。以前に比べると見つかりにくくはなってましたが、まだまだ選べる状態ではありました。

当時何件かアパートを見にいって、なんかイマイチぴんと来ないな~と思ってたら、当時仲良かった日本人の女の子が「うち空いてるよ!」と言ってくれ、そのアパートに引っ越すことができました。

ベルリンに住んでると思うのですが、人とのつながりって本当に大事。「友達の友達の家が今シェアメイト探してるよ!」とか、本当によくあります。

家だけではなく、仕事もそう。Indeed とかを使って探す方法もあれば、「今うちの会社日本人探してるよ!」で採用になることもとても多いのです。

仕事を紹介した人には「紹介料」も発生するので(半年以上勤務すること、などの条件はある)、紹介した人にとってもアドバンテージがあります。

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長く付き合える友達ができてきて、ちょっとづつ楽しくなりはじめた 

友達って大切です・・・

この頃くらいかな、やっと固定の友達ができてきて、ドイツ生活に光が見えてきたのは。

え?1年後?って思うかもしれませんが、なんかベルリンって安定した友達出来にくいんですよね~。

フリ-ランサーだと違うんでしょうけど、会社員はなかなか輪が広がりにくい。

人との距離感が若干遠いお国柄だし、そもそも長くベルリンにいる人と出会わない。

やはりワーホリの人はワーホリの人や学生、来たばかりの人と仲良くなる傾向があり、そういう人たちでそのままドイツに残る人ってかなり限られてくるんですよね。そうするとせっかく仲良くなっても、さよならしないといけない。

「仲良くなって、すぐさよなら」というのは、ワーホリを経験したことのある方ならほとんどの人が経験したことのあることではないでしょうか。

今は逆にワーホリの人はほとんど出会う機会がないので、あの当時のわたしが長くいる人と出会わなかったのは比較的自然な流れかな、と思います。

まぁそういうわけで、やっと安定的な友情が育め、悩みを相談したり、カフェやレストランに行く友達が出来て、ベルリン生活に光が差して来ました 笑

周りがみんな判を押したように結婚していくように思えた 

これ、ドイツ生活と関係なんですけど、まぁ自分のことを振り返るシリーズなので、書かせてください 笑

30歳独身女性のあるあるなのかな~?とも思いますが、どうなんでしょう。

27歳くらいから結婚ラッシュが始まり、30歳前後でほんと大半の友達が結婚していきました。わたしは前述したように手痛い失恋があり、この当時絶賛恋愛絶不調な時期で、「結婚」に対していろーんな複雑な思いがあった時期です。

判で押したようにみーーんな結婚していく様子に、かなり反抗意識持ってました。今は日本のいろんな面を理解した上で、それもこれも全部日本、みたいな感じで愛せるんですが、当時は「みんなが前に習えの精神で、同じことをやってる」ように見えて、なんで日本はこうなんだろう、と日本の在り方に否定的でした。

その点ベルリンは事実婚のカップルも多いし、そもそも30歳くらいでもまだ学生の人なんてザラにいるので、それぞれがそれぞれの人生を生きてる感じで、その点はいいところだな、と思いますね。

日本の結婚観に否定的だった割に、ライフクライシスなので、自分を救うのは結婚(もしくは子供)なのかもしれないと感じてた時期でもあります。もはやよくわからなかったです、正直に言って。

でもこういう女性に寄ってくる男性はだいたいろくでもないということは経験済み、かつ周りの考察済なので、恋愛や結婚に逃げず、自分ときちんと向き合ってよかったなぁ~としみじみ思いますね。

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まとめ 

ベルリン滞在2年間を振り返りました。
自分視点で書いてしまったので、「ドイツ生活、海外生活がつらい」と思ってる方の参考になるかは甚だ疑問ではあるのですが、「海外生活の辛さ」と「アラサーのライフクライシス」についてはまた別途文字にできたら幸いです。

もし何か最近辛いな~と思うことがあったら、コメントでもメッセージ頂けたら、なるべく返信してます。誰かと悩みを共有するだけでだいぶ気持ちが楽になりますよ!

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