Last Updated on 2022年4月12日 by Jo
前回フランスで婚姻届を出すプロセスについて書きましたが、今回はフランスで長期ビザを取得する方法です。
ただし、わたしの場合はドイツに7年住んでおり、ドイツで就労可能な長期ビザを保持していたため、日本からフランスの長期ビザを取得する場合とは事情が異なります。もしドイツ(もしくは他国)からフランスへ移住、長期ビザが必要な場合はどうぞご参照くださいませ。
日本人がフランスに移住。ビザは?
わたしたちの場合フランスに移住することはなんとなーく決まっていたのですが、フランス移住となるとネックはわたしのビザ問題。ドイツでは就職したり、フリーランサーとして働いていたので比較的ビザ取得が簡単でしたが、フランスはなかなか厳しいとの噂・・・
フランスも自営業ビザや就職先が見つかれば就労ビザを出してくれるケースがありその線も調べてはみましたが、なかなかハードルが高い様子・・・。となると、結婚しかないのか・・・!?
わたしがもしどこかの時点でドイツ語をがんばっていて、B1レベルになっていたら今頃はEUの無期限滞在許可証が取れていて、自由にEU内を行き来できてたかと思うと惜しいことをしたな・・・という気持ちにはなりますが、フランス移住のために今からドイツ語を勉強するのもバカらしいので、最終的には婚姻届を提出し、フランス人の配偶者としてビザを取得することにしました*
EUの無期限滞在許可証は バニラセサミの缶詰さんが書かれているブログがめちゃ為になりますのでどうぞ
EU圏内での無期限滞在ビザを取得しました!取得までの道のりと必要な手続きについて
*「ビザのために結婚した」みたいな書き方をしてますが、めちゃくちゃ愛が溢れてますのでどうかご心配なさらずに・・・
PACS(連帯市民契約)で長期ビザは取得可能か?
一応パックス(連帯市民契約/詳しい説明と取得方法については在フランス大使館のホームページをご参照ください)でも長期滞在ビザが申請できるのか、という可能性についてはリサーチしました。PACSで長期ビザを申請し、受理された方のブログも見つけたのですが、数年前のものだったり、地域、条件によってだいぶ違うなーと印象を受けました。
PACKSとは結婚より規則が緩く、同棲よりも法的な権利を異性もしくは同性のカップルに与えている制度のことで、結婚と同等な権利であれば、もしやビザの申請もイケるのでは?と思っていましたが、OFII(移民局)に確認したところ2020年2月現在ではPACSではビザの申請はできない、とのことでした。
(Ministère des Affaires Etrangères のサイトでもPACSしたカップルについての言及はありませんので、ご参考までに → Ministère des Affaires Etrangères )
もしかしたらフランスにすでに滞在歴があり、様々な条件と組み合わせるとPACSでもビザの申請が可能なのかもしれませんが、わたしの場合(ドイツ在住)は婚姻ではなくPACKSでの申請は出来ないとのことでした。
よって、結婚 → ビザ申請 というプロセスを踏むことにしました。
結婚 → 配偶者ビザ
結婚のプロセスは前回のブログに書きましたので、そちらをご参照いただくとしまして・・・
いよいよ本題のビザ申請です。日本に居住している方がフランスの配偶者ビザを申請する時は日本のフランス大使館で申請をするようですが、ドイツに居住している人がフランスのビザを申請する時はドイツで申請を行う必要があります。
ベルリンにも在独フランス大使館はありますが、ベルリンのフランス大使館はフランスの長期ビザを発行する機能がなく、フランクフルトの大使館でなければ手続きができませんでした。
La France en Allemagne Consulat général de France à Francfort
上記サイトの「VISA」部分をクリックし、ビザ申請の予約を取ります。
Do I need visa? の Visa Wizard から国籍を選び、フォームに記入し、フランス入国にビザが必要かをチェックされます。チェックが終わり、ビザが必要ということであれば、オンラインで予約を取り、フランクフルトの大使館へと必要書類を持って申請に行きます。
フランス長期ビザに必要な書類
予約が完了すると、Receiptという形でEメールが送られてきます。そこに必要書類は記載がありますが、わたしの場合は以下のものが必要でした。
-日付と署名付き申請書 (Application form dated and signed)
-パスポート (A travel document , issued less than 10 years ago )
-フランスビザの領収書 (France visa receipt) *email で送られてきたもの
-証明写真 (ID photograph)
-ドイツでの法的居住証明 (legal residency in germany)*ドイツでのビザ
-フランスの結婚証明書/完全版 (Full recent copy of a french marriage certificate)
(*フランスで結婚すると、結婚証明書の簡易版がもらえます。しかしながら、ビザの申請に必要な証明書は「完全版」です。結婚式から数日後に発行してもらえるので、市役所に問い合わせてくださいね。)
-フランスの配偶者のフランス国籍の証明 (Proof of french nationality of french spouse )
-すべての書類のコピー
以上たいして大変なものはなかったですが、わたしたちはフランスの結婚証明書/完全版 をよく理解しておらず、簡易バージョンを持っていってしまい、予約した日に申請ができず、一週間後に予約を再予約となってしまいましたので、どうかお気をつけて!
わたしの場合は月曜に申請に行き、金曜にはEメールでお知らせが届き、翌週にフランクフルトまで行って、フランスの長期ビザ(VLS/TS)を取得することができました(と言っても、1年ですが・・・みんなどれくらいの期間のビザが下りるんだろう)。受け取りの際はまた上記サイトから予約が必要となります!
余談ですが、今持っているドイツのビザも期限までは失効にはならず維持可能、またフランスでも問題なく就労が可能なビザです。料金は無料。フランス国内に入った時に、手続きにお金がかかりましたが、それはまた別途ブログに書きますね!